今日俺は、ある別れをした。
俺はバイトで貯めた金を使い、自分のPCを買った。それはもう嬉しい限りだった。そして俺はオンラインRPGゲームを始めた。オンラインゲームをやったことがほとんどなかった俺は、その世界観やシステムに魅了された。
始めてから一週間も経たない俺は、何をすればいいかよくわからず必死こいてザコ倒してレベル上げていた。最初は一人だった。でもせっかくオンラインなんだから、と勇気を出して話しかけた。
仲間ができた。
いろんな別れがあっていろんな出会いがあった。すぐいなくなるやつもいた。でもずっと一緒だったやつもいた。
いろんなやつがいれば色々問題もある。仲がよかったやつとちょっと問題あって、ギクシャクして。だんだんインしなくなった。
それに、ほとんどこのゲームしかやってない生活を絶ちたくなった。
あれから随分経ってしまった。ゲームのダチから来た「大丈夫~?PC逝っちゃった?」というメールも無視していた。俺は結構白状者かもしれない。もういかなくなって何ヶ月も経ってしまった。もうずっと行ってなくてすごく行きにくくなっていた。もうこのままやめる気でいた。
でも俺がいたサーバーで今何が起こってるのかを、俺はたまに気になって調べていた。誰にも何も言わずに辞めたのが、どうしても引っかかっていた。
最期に一回だけINして誰もいなかったら装備捨ててやめよう
実に何ヶ月ぶりにINした。メッセンジャーには懐かしい名前があった。深夜だったから人は少なかったけど、すぐに知り合いからメッセージが届いた。
知り合い二人と話した。ほんとに長々と話した。その二人は一番仲が良かったやつではないが、それでも心配してくれてたそうだ。朝まで話していた。でもこの120レベルまで育てたこのキャラは捨てることにした。
最期に俺がそろそろ落ちようかなと言うと、一人が、
お前がまた戻ってきたら俺もまたキャラ作るからさ、一緒にやろうぜw
と言ってきた。俺は心の中で、でももう多分もどらないよ と返答した。だけど
おうw
と返した。もう一人が
そしたら俺がお前らサポートしてやるよw
といってきた。俺は
おうw
と返した。
たかがゲームだと笑う人もいるだろう。たしかにたかがゲームだ。だけど俺はゲームでこんなに感動したのは初めてだ。そこに感動的なストーリーや魅力的なキャラはいない。そこで話してたのはどこかのモニターの前にいる人間だ。顔も名前も知らない人だ。俺は多分もうまた同じゲームはやらないだろう。アンインストールも、もうしてしまった。
もう二度と会うことはないかもしれない。ゲームの中での出会いや別れが本物なのかどうかはわからない。
その二人は最期に俺と記念スクリーンショットを撮った。
そして俺はログアウトした。
俺は本当に嫌なやつだ。ログアウトする直前、
またなw
と言ってログアウトした。でももう戻らないだろう。
でも別れをせずに引退しなくて本当によかったと思った。
さようならナリ
俺はバイトで貯めた金を使い、自分のPCを買った。それはもう嬉しい限りだった。そして俺はオンラインRPGゲームを始めた。オンラインゲームをやったことがほとんどなかった俺は、その世界観やシステムに魅了された。
始めてから一週間も経たない俺は、何をすればいいかよくわからず必死こいてザコ倒してレベル上げていた。最初は一人だった。でもせっかくオンラインなんだから、と勇気を出して話しかけた。
仲間ができた。
いろんな別れがあっていろんな出会いがあった。すぐいなくなるやつもいた。でもずっと一緒だったやつもいた。
いろんなやつがいれば色々問題もある。仲がよかったやつとちょっと問題あって、ギクシャクして。だんだんインしなくなった。
それに、ほとんどこのゲームしかやってない生活を絶ちたくなった。
あれから随分経ってしまった。ゲームのダチから来た「大丈夫~?PC逝っちゃった?」というメールも無視していた。俺は結構白状者かもしれない。もういかなくなって何ヶ月も経ってしまった。もうずっと行ってなくてすごく行きにくくなっていた。もうこのままやめる気でいた。
でも俺がいたサーバーで今何が起こってるのかを、俺はたまに気になって調べていた。誰にも何も言わずに辞めたのが、どうしても引っかかっていた。
最期に一回だけINして誰もいなかったら装備捨ててやめよう
実に何ヶ月ぶりにINした。メッセンジャーには懐かしい名前があった。深夜だったから人は少なかったけど、すぐに知り合いからメッセージが届いた。
知り合い二人と話した。ほんとに長々と話した。その二人は一番仲が良かったやつではないが、それでも心配してくれてたそうだ。朝まで話していた。でもこの120レベルまで育てたこのキャラは捨てることにした。
最期に俺がそろそろ落ちようかなと言うと、一人が、
お前がまた戻ってきたら俺もまたキャラ作るからさ、一緒にやろうぜw
と言ってきた。俺は心の中で、でももう多分もどらないよ と返答した。だけど
おうw
と返した。もう一人が
そしたら俺がお前らサポートしてやるよw
といってきた。俺は
おうw
と返した。
たかがゲームだと笑う人もいるだろう。たしかにたかがゲームだ。だけど俺はゲームでこんなに感動したのは初めてだ。そこに感動的なストーリーや魅力的なキャラはいない。そこで話してたのはどこかのモニターの前にいる人間だ。顔も名前も知らない人だ。俺は多分もうまた同じゲームはやらないだろう。アンインストールも、もうしてしまった。
もう二度と会うことはないかもしれない。ゲームの中での出会いや別れが本物なのかどうかはわからない。
その二人は最期に俺と記念スクリーンショットを撮った。
そして俺はログアウトした。
俺は本当に嫌なやつだ。ログアウトする直前、
またなw
と言ってログアウトした。でももう戻らないだろう。
でも別れをせずに引退しなくて本当によかったと思った。
さようならナリ
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僕の生活にカップヌードルは欠かせません。
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